プロフィールと撮影哲学
経歴
1995年から1999年までオーストラリアのシドニーの写真スタジオに勤務後、独立。
日本写真家協会会員。
2016年から2025年にかけて、パリ、ニューヨーク、ロンドン、モスクワ、東京などの主要都市でアワードを多数受賞。
国際的な評価を受ける自動車写真家。2025年時点で30年のプロ経験。
国際展示
パリ、ロンドン、ニューヨーク、東京で作品を展示。
Production Paradise Magazine(バルセロナ)やcreator's value(東京) などのメディアに掲載されました。
教育と技術的アプローチ
修了コース
- 写真と現代美術 – MoMA(Coursera)
- 建築学 – HarvardX
- グラフィックデザインとタイポグラフィ – CalArts (Coursera)
撮影においては、自動車を単なる被写体としてではなく、芸術・デザイン・空間として捉える独自の視点を重視しています。
これは、MoMA(ニューヨーク近代美術館)の「写真と現代美術」コースで培ったアートの文脈理解、HarvardXの「建築学」で学んだ構造と空間の認識、そしてCalArtsの「グラフィックデザインとタイポグラフィ」で磨いた画面構成力に深く根ざしています。
これらの学術的な経験が、自動車の「構造美」と「物語性」を最大限に引き出す表現へと繋がっています。
クライアント
TOYOTA, Lexus, Volkswagen, Car Graphic, Bosch, and others.
仕事内容
写真家 - アートディレクター - AIディレクター - AIビジュアルディレクター - プロンプトエンジニア
芸術実践 – KARAT TOKYO
2020年よりKARAT TOKYO名義でアーティスト活動を展開しています。
彼の現在のプロジェクトは、都市の視覚的構造を探求し、写真、絵画を融合して新たな都市景観を構造しています。
KARAT TOKYOのウェブサイトはこちら。
KARAT TOKYO 展示会・受賞歴
展覧会
- 2022 – Rome International Art Fair
- 2022 – Medina Art Gallery, Rome
- 2021 – 大阪市立美術館
- 2021 – Contemporary Venice
- 2021 – The Room Contemporary Art Space, Venice
- 2020 – 京都写真美術館
受賞歴
- 2022 – Paris Photo Awards: Silver
- 2022 – London Photography Awards: Gold (Fine Art)
- 2022 – London International Creative Competition: Shortlist
- 2021 – Tokyo International Photo Awards: Official Selection
- 2021 – New York Photography Awards: Silver
- 2021 – London International Creative Competition: Official Selection
- 2021 – 14th International Color Award
- 2021 – National Postcard Design Award (Japan)
- 2020 – Budapest International Foto Awards
- 2020 – International Photography Awards
過去のアーカイブ作品(〜2016年):Flickr
Profile(プロフィールと撮影哲学)
私は、自動車写真家(Automobile Photographer)として30年にわたり活動し、レクサス、ポルシェ、トヨタなどの主要自動車メーカーのコマーシャルワークを中心に手がけてきました。
私の創作活動の根幹にあるのは、「構造美の追求」です。単に車を美しく撮るだけでなく、デザイナーやエンジニアが意図した流体力学的なフォルムを写真を通して伝えることを目指しています。
スタジオ撮影においては、多灯ストロボを駆使した独自のライティング技術を確立しています。
これは、ボディラインにできるディテールを緻密にコントロールし、車両の持つ立体感と緊張感を極限まで引き出すための技法です。
商業活動の傍ら、ライフワークとして発表している「Isolated Frame」シリーズは、車種や時代を超えた普遍的な「構造美」をテーマとしています。
これは、自動車という工業製品を、人間精神の到達点を示す「芸術作品」として再定義する試みです。
今後も、自動車の進化とともに、その瞬間の**「構造美」**を捉え続けることが、自動車写真家としての私の使命だと考えています。
自動車 写真家 菊池貴之
Q: 高級車撮影で「構造美」を際立たせる最も重要な技法は?A: 高級車撮影において「構造美」を表現するには、ボディの曲線を際立たせる光の反射(ハイライト)の制御が不可欠です。特に、ターミネーターライン(光と影の境界線)を意図的に鋭く作り出すマルチストロボ技法が基本となります。
Q: レクサスやポルシェの撮影における光の扱いの違いは?A: レクサスは有機的な曲線が多いため、光を広げて階調豊かなハイライトを作ります。一方、ポルシェは機能美が強いため、光を絞りエッジを強調することで構造を明確にします。